近視について

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近視の眼とは

近視の眼とは

視力が弱いといえば近視と思われやすいように、近視になってしまった眼には眼鏡かコンタクトレンズによる矯正が必要となります。
しかし、眼鏡は見かけの問題や使用上の不便さから、近視の子どもを持つ親に嫌われます。確かに近視は遠くを見るとぼやけて見にくく不便ですが、近くを見るには眼を近づけさえすれば見えるため特に不自由はありません。むしろ、近視の人が老眼鏡の必要な頃になっても、近用眼鏡を必要としない場合があり、老眼に有利とされています。ただ、強度近視に関しては、網膜剥離などの疾患に結びつく例がありますので注意が必要です。

近視はなぜ起こる

近視には遺伝と環境が互いに作用しあっていて、その本態はまだ十分に解明されていません。強度近視では、眼球の長さが延長していて、遺伝にかかわる場合が多く見られます。一方、軽い近視では環境の影響が大きく、近視になりやすい子どもが本に顔を近づけて読みすぎたりゲームばかりしていると近視になりやすいと言われています。
近視の進行に関係する因子としては、近くを見る作業が最も重視されており、他に調節作用なども関係していると考えられています。

近視の予防と進行防止

近視の予防として、
・体にあった机といすを使う・適切な照明・正しい姿勢
などが読書をする上で重要と考えられ、積極的な予防法として、遠方を見たり、眼科において器具を使った訓練などが行われています。
もちろん、健康管理も重要です。

近視の進行防止対策
望遠訓練
調節の減少(あまり眼を近づけて物を見ない)
眼鏡や薬物点眼で調節の負担を軽減することにより、近視の進行が遅れると言われています。
特に調節緊張(仮性近視)には薬物点眼療法がよく用いられています。

当院での調節緊張(仮性近視)に対する治療
検査の上、調節緊張の状態で、まだ近視が固まっていないと考えられる子どもに対して治療を行っています。これは眼科でないと判断できません。
具体的には、週1回の望遠訓練(ワック)です。習慣化した調節緊張を取り除くために行います。
スライドがはっきりしたり、ぼやけたり、近くから遠くまで自動的にスライドが移動し眼に負荷をかけて、毛様筋の緊張を取り除きます。約5分間で他の望遠訓練より効果があるとされています。

これにより、一時的な近視(仮性近視)にはかなりの効果が期待でき、不必要な眼競争用を避けることができます。さらに毛様筋の緊張を取り除く点眼剤を併用すると、より効果があります。医薬品ですので、眼科でしか処方できません。

後、最近急増しているVDT作業(コンピューターを扱う仕事)による眼精疲労や、老眼初期の調節緊張にも効果があります。
1週間に一度来ていただいて、4週間目にそれまでの視力経過を見て、続けるか治療の中止をするかの判断をして説明します。

近視の進行を抑制するMCレンズについて

近視の進行を抑制するMCレンズについて

MCレンズは、お子様の近視進行を抑えるために特別に設計された、世界初の眼鏡レンズです。長時間の細かい作業のピント調節など目への負担を軽減し、手元作業時の緊張を緩和します。
また、児童用の小さいフレームを考慮して設計されているため、快適な掛け心地を得ることができます。
MCレンズによる近視進行抑制は、科学的エビデンスによって効果が支持される数少ない近視進行抑制法の1つです。科学的医療を実践する情報インフラとして有名なコクラン・ライブラリーによれば、この眼鏡を正しく使用することで、一定範囲で、学童期の近視進行が抑制されると結論されています。
MCレンズを使用した近視進行の抑制の実証研究が4年間にわたって岡山大学眼科で行われました。その結果、通常の単焦点眼鏡に比べMCレンズの方が15%近視の抑制に有効であったと結論づけられました。
7歳頃を目安に近視が進行し始めたら装用を開始してください。一度進行した近視は治りにくいので、早期発見・早期抑制が大切です。近視の急速な進行は成長期と重なります。7歳頃から始めて、18歳頃までは抑制を続けましょう。